高耐食 無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルめっきは、リンやホウ素と共析させることで耐食性や硬度、耐摩耗性の向上、はんだ濡れ性の付与が可能となります。
無電解ニッケルめっきは、無電解ニッケル-リンめっきと無電解ニッケル-ホウ素めっき(無電解ニッケル-ボロンめっき)の2つに大別されます。また無電解ニッケル-リンめっきは、リン含有量により低リン、中リン、高リンの3タイプに分類され、それぞれ特性が異なります。
お客様のご要求の機能に合わせ最適なタイプをご提案いたします。
特長
機能特性の付与
耐食性や硬度・耐摩耗性の向上、はんだ濡れ性の付与などが可能です。
無電解ニッケルめっきの性能
耐食性の向上
無電解ニッケル-リンめっきは、リンが共析して非晶質構造となることで耐食性を向上させることができます。鉄鋼やアルミニウム材の耐食性向上に最適です。シャフトやピストンなどへの適用が期待されます。
硬度・耐摩耗性の向上
無電解ニッケルめっきを施すことで500Hv程度の硬度を付与することができます。さらに300~400℃の熱処理をすることで結晶化が進行、硬度は1000Hv程にまで上昇させることが可能です。その結果、耐摩耗性を改善することができます。
はんだ濡れ性の付与
無電解ニッケル-めっきを適用することで、はんだ濡れ性を付与することができます。不動態被膜が形成されにくい低リンタイプの無電解ニッケル-リンめっきや無電解ニッケル-ホウ素めっきが、はんだ濡れ性に優れる傾向があります。
用途
半導体製造装置
バルブ・
パイプ
機械部品
ハード
ディスク
自動車部品