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PLA(ポリ乳酸)樹脂へのめっき<開発品> 

Development Technology

PLA(ポリ乳酸)樹脂へのめっきについて紹介します。

PLA樹脂とは?

PLA(Poly Lactic Acid, ポリ乳酸)樹脂は、トウモロコシなどの植物から抽出したでんぷんを発酵させて乳酸を作り、その乳酸を重合することによって製造されます。原料に石油や石炭などの化石資源を使用しないため、「循環型社会」「脱炭素化」に貢献できる環境にやさしい”エコな素材”として注目されています。

 

PLA樹脂の用途

1. バイオプラスチック材料

PLA樹脂は植物由来の再生可能な資源を原料としているため、土中の微生物による生分解が可能です。製造過程で二酸化炭素を排出せず、燃焼した場合も排出量は最低レベルと言われています。

生産から廃棄まで環境に負荷を与えない、生分解性の”バイオプラスチック材料”として、カラトリーなど様々な日用品に使われています。

2. 3Dプリンターのフィラメント材料

PLA樹脂フィラメントは、3Dプリンターの開発初期から採用されており、現在までに様々な造形ノウハウが蓄積されています。

寸法安定性が高い、作業中の臭いが少ない、安価である点などから、初心者でも手軽に扱え、スピーディなプロトタイピングに適しています。3Dプリンターの進歩・普及と共に、更なる利用の増大が見込まれます。

3. 医療材料

PLA樹脂の成分である「乳酸」は、体内にも存在する物質のため、人体への安全性が高い材料です。

生体内で分解・吸収されるため、縫合糸や骨接合材として利用されています。前述の3Dプリンターの活用が医療分野でも進んでおり、これらの組み合わせによる新たな需要の増加も期待できます。

 

PLA樹脂へのめっき

優れた特長を持つPLA樹脂ですが、めっき処理により金属皮膜を被覆することで、更なる機能性を付加することができます。

機能性付加の例

・導電性や帯電防止の付与
・耐摩耗性の向上
・抗菌性の付与 など

PLA樹脂へのめっき

 

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