最先端R&Dで業界をリードする次世代表面処理のパイオニア

無電解ニッケルめっきの機能を教えてください

無電解ニッケル皮膜の特長

無電解ニッケルめっきは、電気を使用せずに化学反応で処理が進むため、導電性のない素材に対しても様々な機能を付与することができます。

硬度・耐摩耗性の向上

無電解ニッケルめっきを施すことで、500Hv程度のビッカース硬度を付与することができます。

この硬度はニッケル皮膜中のリン含有率によって異なり、高リン(P 11-13 wt%)は500 Hv 、中リン(P 5-10 wt%)は550 Hv、低リン(P 1-4 wt%)は700Hv 程度となります。

また、300~400℃の熱処理をすることで結晶化が進行し、1000Hv近くまで硬度を上昇させることが可能です。その結果、耐摩耗性を向上させることができます。

耐食性の向上

無電解ニッケル-リンめっきは、リンが共析して非晶質構造となることで耐食性を向上させることができます。鉄鋼やアルミニウム材の耐食性向上に最適です。シャフトやピストンなどへの適用が期待されます。

はんだ濡れ性の付与

無電解ニッケル-めっきを適用することで、はんだ濡れ性を付与することができます。不動態被膜が形成されにくい低リンタイプの無電解ニッケル-リンめっきや無電解ニッケル-ホウ素めっきが、はんだ濡れ性に優れる傾向があります。

無電解ニッケルめっきの性能一覧

弊社EBINAXでは、様々なタイプの無電解ニッケルめっき処理に対応しています。お客様のご要望に応じた皮膜を提案いたしますので、ご興味のある方はぜひ弊社までお問合せください。

<<「無電解ニッケルめっき」INDEX


<<「めっきQ&A・コラム」INDEX